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左から佐藤央監督、木村文洋監督、濱口竜介監督、三宅唱監督、佐藤良祐監督

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後輩監督の作品を分析する佐藤央監督

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自身の演出について語る佐藤良祐監督


CO2 in TOKYO三日目は、CO2が世に送り出した若手監督二人の短編作品が一挙上映された。上映後には『チャチャチャ』『一千光年』の佐藤良祐監督、『4』『マイムレッスン』そして『スパイの舌』で今年度のCO2オープンコンペ部門で最優秀賞を受賞した三宅唱監督と、『へばの』の木村文洋監督、『シャーリーと好色人生』の佐藤央監督、『PASSION』の濱口竜介監督が登壇。若手監督と劇場公開作品を手がけた先輩監督による、濃密なトークセッションが行われた。

佐藤良祐:『チャチャチャ』は、大阪のガールズ・バンド【あふりらんぽ】と制作した10分の短編作品です。【あふりらんぽ】が強烈な個性を持ったバンドなので、ライブをそのまま映像化すると、彼女たちの話題にしかならないんじゃないか?と思って、一歩引いて、テレビ画面に映った彼女たちのライブを写すということにしました。『一千光年』では、ワンカットでも登場人物の肉体をうまく映画の中で表現したいなと思いながら創り上げました。

三宅唱:『4』は学生の時に友達を集めて、ホテルに泊まって一晩で撮りあげた作品です。『4』の出演者は全員、演技未経験者でしたが、次の『マイムレッスン』では、劇団で活躍中の役者さんに出演してもらいました。そして『スパイの舌』は、映画美学校に入学したときに、課題で撮影した作品が元になっています。

濱口竜介:どちらの作品も、出演者の女の子が可愛いですね。佐藤さんの『一千光年』は、名古屋で撮られたとお聞きしたんですが、名古屋の街が持つ、荒廃している部分の切り取り方が面白いですね。

木村文洋:佐藤良祐監督と三宅唱監督、お二人の作品から共通して感じられたのが、 “迷いなく映画を撮っているのだなぁ”という点ですね。

佐藤央:お二人の作品の違いで、思ったことは、佐藤さんの映画の方は、美しい画の中に人間がいるという印象でした。一方の三宅君の作品は、まず人物がいて、その人物が動くことで、画が生まれてきていると感じましたね。

――この日上映された短編作品の監督による作品解説と、三名の先輩監督からの寸評でスタートしたトークショー。話はさらに踏み込んでいき、それぞれの監督による演出論へと発展していく……。

佐藤良祐:演出をつける時は、段取りを用意して、その中で俳優さんに動いてもらいますけど、実際に撮る段階では、動きや台詞のイントネーションで気になるところは、修正していきますね。

木村文洋:お芝居に関しては、まず、出演者の方に演じてもらって、それを見て、僕が意見を言っていくやりとりを重ねていきます。

濱口竜介:キャスティングの段階で、自分が人間的に惹かれる人を選びます。本読みの段階で、ある程度注文はしますが、撮影の段階では、自由に演じてもらえるようにしています。

三宅唱:基本的にルールとかはないんですが、人によっては、実際に目の前で演じてもらって、O.K.のラインを探ることもありますし、僕が意図していなかった役者さん同士のアンサンブルで生まれた演技に対してO.K.を出すこともありますね。

それぞれのアプローチで芝居と向き合っている五人の監督。これからの活躍に期待を持たせてくれる、充実したトークとなった。
(写真/内堀義之)