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向かって左より冨永昌敬監督、高橋明大監督

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『ある光』について饒舌に語る冨永監督


池袋シネマ・ロサを舞台に、連日、たくさんの映画ファンを動員してきたCO2 in TOKYOもこの日が最終日。ラストを飾ったのは、今年度CO2でグランプリにあたる「シネアスト大阪市長賞」を受賞した高橋明大監督の『ある光』。上映後には、高橋明大監督と、自主映画を多数手がけてきた冨永昌敬監督が登場し、最後を飾るに相応しい内容の濃いトークを展開した。

トークの冒頭で、高橋監督の作品と、60年代に制作された大島渚監督の諸作品にある共通点について、考察を展開した冨永監督。作品のクオリティの高さも手伝って、饒舌に作品を批評していく。

冨永:作品を見てて敬服したのが、出演者・スタッフ含めて、みんなが高橋監督が描こうとしているテーマを共有している点ですね。“撮影現場を作る”というのは、ものすごく能力を要することだと思うんですよね。作品のテーマをスタッフや共演者に浸透させる能力を持った監督なんだなと思いましたね。
高橋:出演者に関しては、僕が好きな役者に集まってもらいました。撮影の段階で、わからないところがあると聞いてくださいますし、喜んで出演していただいていたので、そこに助けられましたね。
富永:作品の意図を伝えるということを疎かにしていない点に関心しますね。“疎かにする”という手段もあったと思うんですよね。僕がやる場合もありますが(笑)。
高橋:最初に、どういった構造のお話にしようか、考えたんですが、登場人物が各々の主観を述べていく映画が撮りたいなと思ったんですね。それぞれが主観に基づいて、台詞を喋るんですけど、それが食い違ったり、共感にはならない、登場人物がすれ違っている様を俯瞰で撮りたいという漠然としたイメージがありましたね。

冨永監督と高橋監督のトークに、会場に詰め掛けた観客も時間を忘れるほどの盛り上がりを見せた。トーク終了後は、CO2ディレクター西尾氏による「また来年もこの会場で!」という挨拶で、大盛況のCO2 in TOKYOの全日程が終了した。