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『夢しか夢がない人のプロレタリア恋愛』。出演は桜木凛、津田篤ほか
“荒木節”ともいうべき映画愛に溢れた作風で、OP映画のレギュラー監督の中でもひときわ異彩を放つ荒木太郎監督。その最新作『夢しか夢がない人のプロレタリア恋愛(劇場公開題:恋情乙女 ぐっしょりな薄毛)』が9月3日(金)より公開される。
荒木太郎監督といえば、女優・林由美香がマドンナ役でレギュラー出演していたピンク版『男はつらいよ』こと『キャラバン野郎』シリーズや、全国の映画館でロケを行う「映画館」シリーズ、名作文学をモチーフにした作品などが知られるが、今回の『夢しか夢がない人のプロレタリア恋愛』は歌謡アイドル映画。バラエティ番組「ちょいとマスカット」などで人気の桜木凛が初主演するとあって、ひそかな話題を集めている作品なのだ。AV作品と比べても、出演料が安いうえ、絡みの演技やアフレコなど高度な技術が求められる成人映画は、女優の発掘や確保が一般映画以上に大変と言われている中で、桜木凛の出演は、OP映画にとっても明るいニュースと言えるだろう。
物語は、家業を立て直すために出稼ぎに行った青年と、病気の母を支えながら歌手を目指す女性の別れと再会を描くもの。荒木監督も賞賛していた桜木凛の歌声はもちろんだが、彼女が師事する演歌歌手を演じた劇団文学座出身のベテラン俳優・牧村耕次の、玄人はだしの歌声に驚かされた。封切り劇場の上野オークラ劇場では、主題歌CDが発売されるという。
この主題歌CDに加えて、荒木作品では恒例という手作りパンフレットも発売。コピー&ホチキス止めという手作り感あふれるパンフだが、解説マンガあり、劇中歌の歌詞あり、出演者の直筆コメントあり……とその情報量と愛情のかけ方には脱帽もの。この作業中も、荒木監督は12月公開作品(閉館直前の旧・上野オークラ劇場でロケ敢行)の製作と並行させていたはず。この不景気にあって、今なお年間36本を生み出し続けるOP映画のプログラム・ピクチャーの底力といったところか。いっぷう変わった日本映画、そして成人映画を探している人におすすめしたい作品だ。

■『夢しか夢がない人のプロレタリア恋愛』
※劇場公開題:恋情乙女 ぐっしょりな薄毛
日時:9月3日(金)〜9日(木)
12:29/15:34/18:39/21:44/0:49/3:54〜
場所:上野オークラ劇場
※上野オークラ劇場へのアクセス方法
※作品詳細はピンク映画専門サイト「PG」参照

主題歌CD「恋情乙女」(500円)
(作曲:安達ひでや 作詞:三上紗恵子)
唄:河瀬純(牧村耕次)

荒木太郎監督・多呂プロ製作作品のパンフレットたち(それぞれ100円※カラー版は200円)

9月4日(土)と5日(日)の二日間、下北沢の成徳ミモザホールにて『第2回下北沢映画祭』が開催される。下北沢映画祭とは、“既成概念にとらわれない作品発掘”と“街を巻き込んだ映画祭”を二大コンセプトに掲げ、“未知の映像作家の発掘と育成”“映像文化の裾野の拡大”を目的とし、昨年、1回目を迎えた映画祭である。今年も、コンペティション部門をはじめとした様々なプログラムが、二日間にわたって実施される。

『ざわざわ下北沢』(C)2000「ざわざわ下北沢」製作委員会
初日となる4日(土)は、故・市川準監督が、オール下北沢ロケを敢行し話題となった『ざわざわ下北沢』(2000)を上映。原田芳雄、岸部一徳、柄本明、鈴木京香、広末涼子、田中裕子etc…豪華キャストが織りなす群像劇を、舞台となった下北沢で鑑賞できる貴重な機会である。
また翌日の5日(日)には、インターネット配信からDVD化、そして劇場公開まで果たしたアニメーション作品『イヴの時間 劇場版』(2010)を上映。さらに上映後には、吉浦康裕監督が登壇し、ほぼ一人で製作をスタートさせてから、劇場公開に至るまでの道のりについて語る予定になっている。

『イヴの時間 劇場版』(C)2009/2010 Yasuhiro YOSHIURA/DIRECTIONS, inc.
別のプログラムでは『ぐるりのこと。』(2008)が全国各地でロングラン・ヒットを記録した橋口亮輔監督によるトークショーを実施。映画監督を志したきっかけから商業デビューに関する話、さらに観客との質疑応答も行われる。現在、映画祭公式サイトでは、吉浦監督・橋口監督への質問も受付中となっている。
そして映画祭二日目、最後のプログラムとして、コンペティション部門の入選作品を上映。今年は250本を超える応募作品の中から11作品が入選を果たした。入選作品の中には、PFFアワード2010で準グランプリを受賞した片岡翔監督の『くらげくん』や、今泉力哉監督の『最低』なども含まれており、グランプリが誰の手に渡るのか、注目が集まる。
様々な文化や、そこに携わる人が交錯するパワフルな街・下北沢。映画祭を通して“街”と“人”の魅力に触れてみてはいかがだろうか。
【第2回下北沢映画祭】
日程:9月4日(土)・5日(日)
会場:成徳ミモザホール(下北沢成徳高等学校内)
上映スケジュールならびにチケットの予約は映画祭公式サイトをご参照下さい。
http://shimokitafilm.com/

『アヒルの子』(小野さやか監督)
9月4日(土)より、渋谷のUPLINK Xにて、今年の5月にポレポレ東中野で上映され、大きな話題を呼んだドキュメンタリー映画『アヒルの子』(2005)と『LINE』(2008)の2作品がリバイバル上映される。
『アヒルの子』は、日本映画学校でドキュメンタリーを学んだ小野さやか監督が、卒業制作として完成させた初監督作品。親子の価値観の相違、姉妹の葛藤、虐待などのトラウマに、監督自身が立ち向かっていく姿を描いたセルフ・ドキュメンタリーである。一方の『LINE』は、ビジュアルアーツ専門学校在学中から、数々の映画祭で注目を浴びてきた小谷忠典監督による初のドキュメンタリー作品。監督が生まれ育った街・大阪市大正区と、そのルーツと呼ばれる沖縄を舞台に、監督自身の家族と、沖縄の歓楽街で生きる娼婦達の姿を描き、多くの海外映画祭でも高い評価を得た力作だ。

『LINE』(小谷忠典監督)
今回のリバイバル上映は、9月4日(土)から17日(金)の2週間限定。上映期間中には、監督とゲストによるトークショーも予定されており、5日(日)の『LINE』19時の回上映終了後には、『UNLOVED』、『接吻』の万田邦敏監督が登壇。6日(月)の『アヒルの子』17時の回終了後には、『イサク』、『結び目』などで知られる脚本家・港岳彦氏がゲストとして登場予定だ。
さらに現在、『アヒルの子』『LINE』両作品へのコメントを掲載した特設サイト『ワタシ×家族×ドキュメンタリー』が開設されている。美術家から、映画批評家、そして映画監督、さらに一般の観客にいたるまで、多くの人が今回の作品へ熱い想いを寄せている。
今年の上半期、大きな反響を呼んだ良作ドキュメンタリーが、改めてスクリーンで鑑賞できるチャンス。見逃してしまった人、またはスクリーンで映画と再会したい人は、ぜひ劇場に足を運んでいただきたい。
【ワタシ×家族×ドキュメンタリー】
http://line.2u2n.jp/document/
UPLINK X
http://www.uplink.co.jp/x/
08/27: 夏休み最後の週末に親子で“ハイジ”に会いに行こう!
8月28日(土)、杉並区立中央図書館の視聴覚ホールにて、映画サークル【ちいさなひとのえいががっこう】主催の上映会『こどもえいがかい』が開催される。【ちいさなひとのえいががっこう】は、“映画を勉強しよう!”をコンセプトに、「親子が一緒に映画を楽しめる場を創りたい」と、ボランティアの有志が集まって活動をしているサークル。今回の『こどもえいがかい』は、32回目の開催となる。
夏休み最後の土曜日に開催される今回の『こどもえいがかい』では、1974年のテレビ放映での大ヒットを受けて、のちに劇場用に再編集された『アルプスの少女ハイジ』(1979)を16mmフィルムで上映。若き日の高畑勲監督が演出を担当し、宮崎駿監督が原画を手がけたこの作品は、テレビ放映から35年以上が経った現在も、根強いファンを持っている。さらに原作はヨハンナ・スピリによる児童文学の不朽の名作。映画と原作を見比べて、読書感想文を書いても、面白いかもしれない。まさに親子で楽しめる上映会になっている。上映の合間には、16mm映写機を近くで見学しながら、映写の仕組みを学ぶプログラムも予定されている。
今回の上映会は入場無料。ただし、入場は先着50名までとなっている。イベントに関する詳細は、eigagakkou@hotmail.co.jpまでお問い合わせください。
【こどもえいがかい『アルプスの少女ハイジ』】
日時:8月28日(土)14:00〜
会場:杉並区立中央図書館 視聴覚ホール
料金:無料 ※ただし先着50名のみ入場可能
上映会の詳細はeigagakkou@hotmail.co.jpまでお問い合わせいただくか、下記のサイトでご確認ください。
http://yaplog.jp/eigagakkou/
夏休み最後の土曜日に開催される今回の『こどもえいがかい』では、1974年のテレビ放映での大ヒットを受けて、のちに劇場用に再編集された『アルプスの少女ハイジ』(1979)を16mmフィルムで上映。若き日の高畑勲監督が演出を担当し、宮崎駿監督が原画を手がけたこの作品は、テレビ放映から35年以上が経った現在も、根強いファンを持っている。さらに原作はヨハンナ・スピリによる児童文学の不朽の名作。映画と原作を見比べて、読書感想文を書いても、面白いかもしれない。まさに親子で楽しめる上映会になっている。上映の合間には、16mm映写機を近くで見学しながら、映写の仕組みを学ぶプログラムも予定されている。
今回の上映会は入場無料。ただし、入場は先着50名までとなっている。イベントに関する詳細は、eigagakkou@hotmail.co.jpまでお問い合わせください。
【こどもえいがかい『アルプスの少女ハイジ』】
日時:8月28日(土)14:00〜
会場:杉並区立中央図書館 視聴覚ホール
料金:無料 ※ただし先着50名のみ入場可能
上映会の詳細はeigagakkou@hotmail.co.jpまでお問い合わせいただくか、下記のサイトでご確認ください。
http://yaplog.jp/eigagakkou/

自主映像作家の短編・中編11作品を3プログラムで上映するイベント<温知な人々の上映会vol.1〜夏の余の夢〜>が、8月27日(金)・28日(土)に開催される。“関東を中心に活動する映像作家たち”という以外は、ジャンルもキャリアも実に様々なマッチングだ。
上映作品は、9月18日(土)より開幕する第14回水戸短編映像祭のコンペ部門にノミネートされている佐藤健人監督の『FOR YOU』(2010年/22分/ドラマ)や、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された小林香織監督の『みんなでうたってる』(2010年/60分/ドキュメンタリー)、第39回ロッテルダム国際映画祭のスペクトラム・短篇部門に出品された山田園子監督の『Family』(2009年/6分/アニメーション)、第10回ニッポン・コネクションで海外映画祭への参加を実現させた鈴木洋平監督の『橋の下の葬儀』(2009/40分/ドラマ)など11作品がそろう。
ちなみにこのイベントを主催する温知倶楽部は、2010年の6月に始動したばかりで、自ら“流浪の映像まつり”と称し、様々な土地で作家同士が交流できる上映会を目指していくとしている。今回のイベントでも、11人の作家たちが来場予定とのこと。キャリアも様々だけに、自作を広めていくためのアプローチもまさに“11人11色”。自主映画監督同士の情報交換の場として、今後も継続的な運営が期待される。
【温知な人々の上映会vol.1〜夏の余の夢〜】
日程:8月27日(金)・28日(土)
会場:Cafe Lavanderia(地下鉄新宿三丁目駅C-8出口)
上映スケジュール・イベント等の詳細は特集サイトをご参照下さい
http://doteafilmmakers.web.fc2.com/FC2/wen_zhina_ren_no_shang_ying_hui.html
■温知倶楽部
http://onchiclub.blog107.fc2.com/
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