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Asia×Creator アジアにおける日本映画のこれから


 
東京フィルメックスの人材育成プログラム
「Next Masters Tokyo」

初の試みとして今年スタートしたの が、人 材育成プログラム「Next Masters Tokyo 2010」だ。東京フィルメックスと、東京都・東京文化発信プロジェクト室との共催企画として実施され、11月 22日から6日間、アジア各国から“次世代の巨匠”候補として選抜された若手監督20名が合宿形式で参加した。こうした若手映画制作者を対象とし た教育プログラムは、ベルリンの「タレント・キャンパス」をはじめとし、世界各地で開催され、国際的なネットワーキングの場や、世界の最前線で活躍する映 画人から 直接 学ぶことのできる貴重な機会として注目されている。今回の「Next Masters Tokyo 2010」は、アジアの作家をサポートし続けてきた東京フィルメックスだ からこそ実現しうる、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督をはじめとする豪華な講師陣、ゲスト監督を迎えての充実した内容となっていた。

参加した完山京洪監督の体験談

○公式サイト http://www.filmex.net/nextmasters/
 

取材・文/中西佳代子 撮影/内堀義之


この貴重な機会に参加出来たのは、アジア各国から選抜された若手映画監督20名。作品制作の実績があり、既に国際映画祭で高い評価を得ている監督も多く、劇映画だけでなく、実験映画、ドキュメンタリーとバックグラウンドも様々。出身地の内訳は、インドネシア1名、韓国1名、シンガポール3名、タイ2名、台湾2名、中国1名、日本5名、フィリピン2名、香港2名、マレーシア1名となっており、全体の進行は英語で進められる。一方、彼らに知恵を授ける“マスター”、メイン講師陣は4名。侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督、元ロッテルダム国際映画祭ディレクターであり、フィルメックスオープニング作品『ブンミおじさんの森』のプロデューサーでもあるサイモン・フィールド氏、『長江哀歌』(ジャ・ジャンクー監督)のワールドセールスも務めていたメメント・フィルムズのエミリー・ジョルジュ氏、ベルリン「タレントキャンパス」ディレクターのマティス・クノール氏。そしてマスタークラスと題し、 アッバス・キアロスタミ、アモス・ギタイ、アミール・ナデリ、黒沢清、篠崎誠といった監督陣が講演を行った。

会期中の作品鑑賞に加え、谷中散策などのアクティビティも設けられる中、メインとなるレクチャーは3日間に渡り集中的に行われた。初日初回には、各自今回のためにまとめてきた3分間の作品映像を流した後、自己紹介を行う。これを5名×4グループに分けてテンポよく進行。短い時間の中でも、作品と監督自身の個性がくっきりと浮かび上がる興味深い内容となっていた。

講師陣からはそれぞれの専門分野に関する講義が行われた。侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督のレクチャーでは、侯監督作品のプロデューサーでもある東京フィルメックスプログラムディレクター市山尚三氏による進行のもと、『珈琲時光』や初監督作品『ステキな彼女』といった作品の映像を挟みつつ、映画監督としてのスタートから、最新作の状況まで、自身の映画作りについて語られた。「最も重要なのはリアリティ」「登場人物の背景がとても重要」と語り、欧米で映画作りを学び帰国後に活躍するアジアの作家が多数いることに触れると、同世代の帰国組監督達が台湾で活躍し始めた当時の状況について、「彼らが学んできた専門用語に混乱したこともあったが、それは短い期間だった。自分には映画館や制作現場で映画作りを学んだ経験が充分にあったからだ。『主題をどう撮るか』それが最も重要なこと」と語った。マスターの熱のこもった言葉に、会場中が熱心に聞き入っていた。

また、参加者の企画の中から8企画が 選ばれ、プレゼンテーションの機会も設けられた。最終日には、最優秀企画賞と、スペシャル・メンションの2作品が発表された。 濃密なプログラムは、一般にも公開された黒沢清、篠崎誠両監督のトークで幕を閉じた。作家との関係性を大切にする東京フィルメックスならではの、 国際的な人材育成プログラム、今後の展開と、参加監督達の活躍に注目していきたい。



【東京フィルメックス「Next Masters Tokyo 2010」受賞結果】

・最優秀企画賞
「Ilo Ilo」
(アンソニー・チェン Anthony CHEN/シンガポール)

・スペシャル・メンション
「IT MUST BE A CAMEL」
(シャーロット・リム・レイ・クエン Charlotte LIM Lay Kuen/マレーシア)

★2011年は「Talent Campus Tokyo 2011」として開催!

【Talent Campus Tokyo 2011 タレント・キャンパス・トーキョー 2011】
期日:2011年11月21日(月)〜26日(土)
会場:東京都内 有楽町朝日ホール他
対象:東アジア、東南アジアの監督とプロデューサー
募集人数:国内外合わせて約12〜15名
応募期間:2011年6月1日(水)〜30日(木)

※応募資格&応募方法などの詳細は以下の公式サイト(6月1日(水)〜開設)にて発表

公式サイト http://www.talentcampustokyo.com


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