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世界を視野に入れてインディペンデント映画を制作し、自ら海外の映画祭に売り込みをかけた煖エ康進監督と三宅伸行監督。
そしてアウェイの地で見事グランプリ受賞という結果を残した2人が、ついに日本での上映を実現させた!
その作品の名は『ロックアウト』、『Lost & Found』。
「日本での劇場公開のチャンスを掴むために国際映画祭の受賞を目指した」と言い切る彼らの才能、行動力、
そしてその野心をクローズアップするとともに、現在の海外の映画祭(北米)の実情もあわせてご紹介しよう!
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――海外の映画祭に応募したきっかけを教えてください

三宅(以下M):NYの大学時代、授業の課題で制作した作品を映画祭に出品しました。ロサンゼルス国際短篇映画祭です。入選して上映されただけでしたが、そこで観客との繋がりのようなものを感じて、「映画は作るだけではなく見てもらって初めて完成する」ということを、映画祭を通じて学びました。

煖エ(T):僕は過去に短編でフランスなどの映画祭にひっかかったことがあったんですね。その時に得た世界のインディペンデント映画との距離感と、自分の作品のレベルを純粋に計るという感覚、つまり、どこまで通用するかを試すことが常に必要だと思ったからです。

――海外の映画祭に応募するときに戸惑いとかはあるものですか

img1M:気持ち的な部分での戸惑いは特になかったですね。ただ、最初は応募するための資料の準備に戸惑いましたけど(笑)。作品のあらすじを書いたり、制作意図のようなものを考えたり、スチル写真などが必要なことも知らなかったり…映画祭に出す度に少しずつ学んでいったことはあると思います。

T:僕も戸惑いは無かったかな。短編を出したという経験を生かして、今回(『ロックアウト』)は、もっと上を目指そう、という意気込みはありました。あと、海外の映画祭の受賞をきっかけに『ロックアウト』を世に送り出すきっかけにしたいという目的が明確にありました。自分はまだまだ無名の存在なので。

――映画祭への出品方法はどうやって調べたんですか

T:映画祭の存在自体は知っていたので、とりあえずインターネットで調べました。今はエントリーまでWEB上で出来るのでうらやましい環境ですね。

M:僕も最初はインターネット。そのとき見つけたのが、今では知られている映画祭応募サイト(Withoutabox)です。ただ、それだけでは情報が不十分だったので、アメリカにいるときは自主映画系の雑誌を買ったり、クラスメートに聞いたりしました。

ing2――応募時の失敗などあれば教えてください

M:最初の頃は添付する資料が良くなかったと思います。ただ、回を重ねるごとに良くなってきたのかなぁ。

T:僕もそう。あと、一筆添えるというか、手紙を付けなかったり。本来、常識的につける「ひと言」が足りなかったと反省することがあります。それと応募したかった映画祭のエントリー期間に間に合わなかった。これは結構、ショックを受けます(笑)。

――海外の映画祭に出品するときに必要なことは

M:ヨーロッパを含め、英語がやはりスタンダードなので、その部分はクリアする必要はあります。

T:英語が苦手な人は、出来る人を見つけて相談すること(笑)! それと数千円から1万円ぐらいの予算は最低限必要なことが多いので、気をつけましょう。あと、自分の興味のある映画祭、自分の作風にあった映画祭を見つけることも大切ですね。

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takahashi

1974年生まれ。獨協大学在学中に渡米、カルフォルニア州サンノゼに1年余り滞在。DE ANZA COLLEGEで映画制作の基礎を学ぶ。実習作品として撮った白黒16mm短編作品『personal time frames』が 1998年、あがた森魚氏に認められ、あがた氏主催の函館ロープウェイ映画祭で上映される。帰国後、テレビ、映画、CMなどの製作部として仕事を続けながら、『ロックアウト』を完成させる。
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lockedout.indiesj.com/


miyake

1973年生まれ。会社勤務を経て渡米。ニューヨーク市立大学院にて映像制作を学ぶ。帰国後、映像制作会社に勤めながら自身の短篇作品を制作。映画祭のスカラシップにより、初長編作品『Lost & Found』を2007年に完成。新作『掌の小説』(オムニバス作品)は東京国際映画祭2009に選出された。
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